10日程前に発売された桐野夏生氏の新刊、タイトルに惹かれて、すぐさま手にした。
「アンボス•ムンドス」。

とは何ぞや?
聞いたことあるようなないような。考えても分からない。遠い異国の言葉。
小学校の教頭と女教師がキューバへ不倫旅行して泊まるホテルの名前。 それが「アンボス•ムンドス」。物語のタイトルでもある。
女教師によると、それは「両方の世界」という意味だという。 「新旧の世界」でもあるという。
東西、表裏、左右、男女、明暗…。
なるほど。
“Ambos Mundos”
「これは猫にもあてはまる」
私見。
1匹の先住猫と2匹の新入り猫。合わせて3匹。
私猫。
先住猫は、「愛して、愛して」と気が向けば私の元に来る。
話しかければ、ニャーと答え、寒ければ寄り添ってくる。
まあ、なんとも可愛らしい。
新入り猫は、未だ2匹ともまともに抱いたことがない。
動物愛護推進員の人に、野良猫として保護され、里親として私が名乗り出た。
飼いはじめて1ヶ月近くなるというのに、近寄れば猛ダッシュで逃げる。
隠れる。焦る。爪を立てる。
人間に対する猛烈な恐れというか拒絶反応があるらしい。
理由はよく分からないけれど。
こんな猫たち、初めて見た。
むこうもきっとそう思ってるのかな。
一緒に暮らしているのに、どこにいるか分からない時さえある。
そのくせ私が眠っている時にだけ、近くに寄りたいらしい。
目覚めると、必ず目が合う。
2匹とも、また逃げていく。
こんな日々を繰り返すうちに、
「いつになったら慣れてくれるのか」と心配するより、
彼らには彼らの事情があるのかと近頃思うようになった。
そういう猫もいるみたいだから。

オスでもメスでもなく、猫は猫なんだけれど、
先住猫とはちがう「けっして近寄らない猫」。
性格的にいうと、先住猫が「光」なら、新入り猫たちは「陰」。
行動もそう。
「堂々」と「こそこそ」。
猫同士では仲良くやっているので、安心している。
少しだけこの2つが混ざれば、嬉しい。
アンボス•ムンドス。


