
連休初日の銀座では、ツリーを囲むおばさん、おばさん、おばさん達で溢れていた。
携帯片手に、ツリーの前で入れ替わり立ち代わりピースしまくるおばさん達の横で私も1枚撮ってみた。
赤と青と橙と。
ピカピカ光ってて綺麗。
ツリーを見ていて想いだしたことがある。
たしか1999年のクリスマス。
もしかしたら2000年だったかもしれない、記憶があいまい。
その頃、ロンドンに留学していた私は遠距離恋愛をしていて、東京に暮らす彼氏に会うため、クリスマス•イヴに飛行機で帰国したことがある。
そう、彼に会うためだけに。
夜の成田空港。カバンに隠したプレゼント。(中身は忘れた)半年ぶりの再会。
思い返せば、設定だけでもかなりロマンチック。
久しぶりに日本に上陸した私を迎えたのは、サンタだった。
サンタの格好をしたその彼氏。
白いトリミングで縁取られた真っ赤な衣装に、ひげも眼鏡もプレゼント袋(と呼ぶのか?)も完璧で、ちゃんとサンタだった。
思ってもいないサプライズに喜び、演出に感動した。
が、その夜、困ったことになった。
空港バスで乗り、都心に着いてもそのまんま。
街の通行人。
振り返り、笑うのを気にもとめず颯爽と歩く彼。
少し距離をおいて歩く私。
ご飯を食べにいってもそのまんま。
私の感動は苦笑に変わり、苛立ちになって、泣き出してしまった。
腹の中は憎悪一色。なんだ、コイツ。
「頼むから、恥ずかしいからやめておくれ〜」
クリスマス•イヴとかもう関係ない。
渋谷のど真ん中で絶叫しあうケンカになり、仲睦まじいのもつかの間。
離ればなれとなってしまった。
思い返せば、わるいことをしたなと思う。
彼のエンターテイメント魂を理解しようとせずに、
ひとりよがりの「クリスマス•イヴ像」を押し付けていたことをちょっとだけ反省している。
頭の中だけで描かれた勝手なシナリオ。若気のいたり以前の未熟さ。
不思議なのは、毎年クリスマスツリーを見ると、わけもなくなぜかやさしい気持ちになること。
誰かにフォー•リン•ラブする時に似ているかもしれない。
アホと思われようがなんだろが、理由なんてそこにはないのだと思う。
師走イズカミン。


