

パク•チュヌク。
韓国映画で最も好きな監督。
復讐3部作なる内2作を久しぶりにぶっ続けで観た。
「復讐者に憐れみを」
「親切なクムジャさん」
前に観たのは2年ほど前だったが、どちらも直視できない場面があった。
血まみれどころか、子供の死体解剖をその親が直視したり、主人公が殺意を抱く相手
(男)の両足にピストルの弾をぶち込み、傷つけながらも命ぎりぎりまで生かせ、数日
後、その男に恨みを持った10人近くの大人がやってきて、それぞれのやり方でブッ刺
したりもする。中でも最も人殺しと無関係に見える上品な感じの〝老婆〟と呼んでもさ
しさわりないであろう女性が、男の後ろ側から、子供用のハサミで首を刺した時は、背
筋がシャーンと伸びた。
3部作といわれるひとつ、「オールド•ボーイ」。初めて見た時のえげつないさが強烈
で半分以上は手で顔を覆っていた。
他のふたつと違い、怖いものみたさといえどそこまでは手が伸びなかった。
先の2作にはいずれも、幼い子供達が出てくる。
「復讐者に憐れみを」では、耳の聞こえない貧しい男が、臓器移植をしなければ命を失
う姉のために、解雇された会社の社長の娘を誘拐する。
種明かしはしたくないのでここでやめる。
「親切なクムジャさん」では、変態•英語教室講師に殺された複数の子供達の無惨な姿が
回想で出てくる。
目も当てられない描写だ。言葉を失う。
子供は一瞬で死ぬ。死んでしまう。
パク•チュヌク監督の作品で出てくる女性たちはずば抜けて精神力が強く、肉体的にもか
なりタフだが、ぶん殴られたら男には負ける。
男だってそう。鉄砲で打たれたら終わり。いちころ。
人の命のはかなさ。
人のもつ破壊的なエネルギーが沸点まで達すると恐ろしいことになってしまう。
その日あったことをよく夢にみるのだけれど、どうか今日はかんべんしてほしい。
現実にはあってほしくないから。
また観たいけれど。


