母のことにも触れておきたい。

これは、母の家で寝ている母の愛犬だ。
毛むくじゃらなのでよく見えないが、まだ子犬でワクチンか何かの注射をしたので、
ぐったりして眠っているらしい。
1キロほどのちんちくりんのトイプードルだ。
この犬と母の出会いは今年の9月頃。
正式に飼うことになってからはまだ日が浅い。
聞くところに寄ると、餌は1時間(この頃は45分と短縮)かけてふやかしてから食べ
させてあげる、散髪、病院にも連れて行くと子育てばりに母はいたれりつくせりではり
きっている様子。
この犬が来てから、母から私への電話の回数がめっきり減った、と本人に伝えたら、
「えぇ〜?そんなことないよぉ〜」と笑ってブリっ子していたが、あのブリッ子は何
だったのでしょうか。
こちらの状況をかまわずに機関銃のように電話口で話すのが減ったのは、少しさびしい
けれど、幸せそうで何よりだ。
母の「夢中になったら突き詰めるところ」は、私の遺伝子にちゃんと組み込まれてい
る。
さらに、電話が来てもこの犬の話しかしない。勝手。
対して、こちらは猫の話。さらに勝手。
ここもお互い様。遺伝子パート2。
お互い喋りたいだけ喋りまくって、「犬がいいわよ」「猫だっていいよ」
と垨のあかない羅列をするが笑っている。
「この犬から一時も離れられない」といっていたのに、こないだ電話したら、石川県の
温泉に友人と遊びにいっていた。
犬は弟夫婦に預けたと…。
突然の行動も笑って済ます、これも無言で母から教わったことなのかもしれない。
パート3。
親も親なら子も子だ。
30歳になったあたりから、この人が間違いなく、私の母親だと再確認することが多々
ある。
昔、「あんたは私の子じゃなくてもらってきたんよ」と冗談まじりに言われた時、本気
で家を出て行こうかと考えた。けど、小学生だったのでとりあえず家に帰っておいた。
そんな母を今は、私のような母の遺伝子をバリバリ受け継いだうえで、少し遠巻きに見
つめられるようになったのかもしれない。
年を重ねるごとに、さらにパワーアップする母よ、近々旅行にでもいきましょう。


