抱負諸々

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先日、元旦が誕生日の友人の誕生日を祝っていて、「今年の抱負は何よ?」と質問した

ことを想いだした。聞いておいて自分の抱負を全く言ってないことを後になって気づい

た。それについて考えていたら、世阿弥の言葉が頭に浮かんだ。ぽつぼつと。

一に珍しきこと 一に新しきこと 一に面白きこと。

世阿弥は室町時代に能の基礎を作ったと言われる人で、花伝書という著書の中にこの言

葉を残している。

言葉であれ、芸事であれ、世の中の諸事万端であれ、絶えず新しいこと、珍しいこと、

面白きことに対する果敢な挑戦が必要だということ。そういうものが新しいイノベー

ションを起こしてゆくし、完成の域に達するのだと言っている。

私もこの精神を忘れずに生きていきたいと思う。

それは珍しいですか。新しいですか。面白いですか。そしてそれは人のためになります

か。創作するうえで常に自問自答していきたい。

ところで、ところで。

格差だの貧困だのと暗いニュースがそこかしこで、家も仕事も失い、明日を生きること

に不安を抱える人が後を絶たない。

今日の新聞で雨宮処凛氏がこんなことを言ってい

た。日本のフリーターと呼ばれる人たちが、中国、インド、タイに時給300円で派遣

されている。しかも渡航費は自腹で、現地に着いた瞬間に借金を背負う。日本では、

「海外で働けます」「中国語が学べます」と聞こえのいいように宣伝し、行き場のない

フリーターたちは「スキルが磨けるかも」と思い、それに飛びつく。でも実際は生活費

が最低でも5万8千円かかるところ、月収5万円しかない。働けど、自らの首を締めて

いることになる。日本でも使い捨てられてる人たちは海外でも騙される、と。

秋葉原の無差別殺傷事件についても、ある新聞社は「どうせ死ぬなら人に迷惑をかけな

いで死ね」という主旨のことを書いていた。あんなメッセージしか社会が出せないのな

ら、社会が病んでいるのだと思う、と。

全体的な精神の貧困さが、日本を貧しくしてしまったんじゃないかと思う。

こういう時こそ、助け合いが必要なんじゃないのかな。

みんな他人には知らんぷり。してるとエスカレートしていくだけじゃないかな。

個人としての自分、社会の一部としての自分には極めて何ができるかあらためて考えて

いきたい。

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