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Visionnaire hというブランドをご存知だろうか。
2003年にデザイナーの宮本英生氏が立ち上げたブランドなのだが、ひとことでいう
と渋い。アトリエにもお邪魔したことがあるのだけれど、その空間はひとことでいうな
ら洗練されているというのかな。さっきからひとことが多すぎるのだけれど、まさに一
言一句で現せる、飾り気のない、簡潔さがよく似合う服だ。ゆえに、中身が薄っぺ
らいと着こなせる代物ではないと思う。人が服に負ける。レベル高し。自身が男子であ
るからに、メンズが特に素晴らしく骨太な感じ。男ならまじ着てみたい。
デザイナーの宮本氏は、ロンドンカレッジオブファッション(英国)でテーラリング
を学び、その後帰国。現在に至る。外国に暮らした時間が長いと、日本とズレが生じそ
うなものだけれど、彼はうまくブレンドされている成功例だといつも思う。ヨーロッパ
のいい香りをうまく持ち帰って、衣服を通して人に伝えられているのだと思う。素晴ら
しいかぎり。
先日、とある仕事の場において、自分ではまともと100%確信した装いで出かけた
ら、その格好は何ですか。と非難ゴーゴー(古い?)だった。どこがおかしいのか自分
ではさっぱり分からず、相手に不快な思いまでさせてしまったようだが分からない。い
くら考えても分からない。日本を離れて8年、帰国して8年目。私の中の日本と諸外国
で得た諸々が、そろそろブレンドしてもいい頃だと思っているし、ある種していると完
全に信じ込んでいたのが、とんだ勘違い。外国暮らしが長いせいなど関係ないのだ。元
からズレていたのだ。遅いよ、あんた。気づくのに大分時間がかかったけれど、ひとつ
気づきを得た。これでいいのだ。


