リリカル姉妹

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やっと材料が揃った。

明日から、おそろしくまずいと評判の健康ドリンクを飲む予定。これは、父の姉からうちの

母へ、そして今、私へと伝えられたものでして、身内のおばちゃんの誰かはまずくて飲めへ

ん、と言ってすぐやめたとか。材料は、はと麦酵素、ビール酵母、レモンなど、気がかりは

大嫌いな牛乳とバナナ、しかも1本まるごとを絶対に入れないとダメだということ。(母

談)ミキサーでぐちゃぐちゃにして氷を入れて飲むらしい。黒ごまとかお茶の粉も入れた

ら、一体どんな色になるんでしょうか。


突然ですが、うちの母方の家系は女が長生きするらしい。そして、これはどこでもそうかも

しれないし、そうでもないかもしれないので偏った言い方かもしれないが、圧倒的に家庭内

で女が権力を持っている。そして、本人たちにはあまり自覚がないもよう。弁が立つ、演じ

る、ひとりでもボケてつっこんでいる。自宅にいながら、政治家、役者、芸人の3つをこな

している。一緒に暮らしていると、喧しくて無視することも多いが、離れているとちゃんと

聞けるもの。

昨日、母からの電話口に、母姉が登場し、「ひさしぶり、元気?」と聞くと、「おばちゃ

ん、もうアカンわ」。「何がアカンの?」「なんかアカンねん」。微妙な感じのまま、母に

代わり世間話をしていると、落ち込んでいたはずの母姉がいきなり全裸になったという。ど

こかで買ってきたばかりの洋服を着てみたくて、着替えはじめた模様。でもって、姉妹で大

笑いしている。窓から誰か覗いていたらどうするのかとか、きゃっきゃっ言ってはしゃいで

いる。4月に一度、神戸へ帰ろうと思っていたがとうてい帰れそうになく、5月の延びた旨

を伝えたら、「やっぱりそうやん。嘘つきやん。桜の咲く頃に帰ってくるなんて絶対無理や

ん」と母。母姉「桜の咲く頃ってなんやねん」母「だってこの娘がそういうんやもん、おか

しいやろ」母姉「いつでも帰って来たらええやん」母「5月ってほんまなんかな?」。私の

ことなどそっちのけで受話器の向こうで延々と会話が続く。

母の口ぐせのひとつにこの「絶対」がある。母のせいにはしたくないが、この言葉を逐一聞

きながら育ったので、おのずと使っていたことに気づき、極力気をつけるようにしている。

少なくとも一教育者として今も子供達を教えている立場にある母に、その言葉はあまり連呼

しない方がいいんではと指摘したら、「そんなんいうてへんで。私、ええ先生やから」でお

わり。興味のないことは気にしない、気にもとめない。それもしっかり受け継いでいる私。

確かにこうしてここに記すということは、私がこの出来事についてなんらかの興味を抱いて

いる証拠であるし、笑ったのはいうまでもない。けれど、姉妹セットで同時はきつい。ただ

でさえ、母と電話で話した後、かなりの疲労する。達成感に限りなく近い脱力感。たぶん、

受話器に透明なストローがささってて、ちゅるちゅる吸って、こちらのエキス、カロリーと

か吸い取ってるんではないか。

総合的に自己管理するためにも、やっぱり明日から健康ドリンクを飲もうと思う。




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