2009年6月アーカイブ

小倉広氏

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村上春樹氏の1Q84 BOOK1<4〜6月>を暦どおりに読み終えた。

後半のBOOK2が、7月〜9月ってことは、明日から、今年の夏の終わりまでかけてじっくり

読むのかといえば、実際そんなにはかからないと思う。

けれど、今、同書を読んでいる友人が、第4章を読み終えて、「どうしよっかな、第5章読

もうか、読まないか」と悩んでいたのを見て、ちょっと考えた。

その人は、「できるだけその世界に長く浸っていたいから、わざと読みたい気持ちを押さえ

る」というのだ。

その気持ち、分からないでもないけれど、ポリネシアンセックスか?と思ってしまった。

人それぞれ楽しみ方があると思うけれど、その瞬間、一気に読んでしまいたいという衝動

は止めない方なので、そこまでコントロールできることを逆に尊敬する。

未だ未熟なものかも知れない。




ところで、以前お酒の席でご一緒させて頂いた株式会社フェイス総研の代表取締役社長、

倉宏氏のメルマガ、人と組織の悩みが嘘のように晴れるコラム100選の一コマがあまりに

も素敵なのでご紹介させていただきたいと思う。以下、引用。


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メールマガジンに書くべきことかどうか大いに迷った末に、やはり書くことに決めた。


6月26日13時25分。僕の母が永眠した。

享年75歳。


そして母が眠りにつくわずか数時間前。

日本時間の同日朝、テレビでマイケル・ジャクソンの訃報が告げられた。


すごいタイミングだ。


賑やかなことが大好きだったエンターテイナーの母にぴったりの死に様だ。


これで親類縁者が母の命日を忘れることは決して無い。


当然のことながら、2人の間には「命日が一緒」という以上の関係は無い。


マイケル・ジャクソンはおそらく、いや間違いなく、母を知らない。


母がマイケル・ジャクソン知っていたかどうか...はもはや確認する術はない。


ただし、母は彼の曲を何度も耳にしていたはずだ。僕の部屋のLPレコードから

流れる「スリラー」や「オフザウォール」や「ジャクソン5」の名曲たちを。


「ヒロシ!音がうるさい!」とステレオ以上の大きな声で怒鳴りながら。


子供の頃の僕は、母が教えてくれたたくさんのことをろくに聞きもせず、反発

ばかりしていた。


しかし、40歳を過ぎ、立派なおじさんになってからの僕に対しては、たくさん

の気付きを与えてくれた。


子は親の立場になった時に初めて親のありがたみに気づく。


僕は子供を持ってはいないが、仕事の場面などで親の立場に立つことが多々ある。


そしてその時に初めて母の思いに気づく。


子供は親にいくら強制されても反発をするだけだ。


しかし、強制の言葉ではない、ふとした何気ないできごとの中で親に教えられ

ることがある。その時に初めて何かに気付き、1つ大人になっていくのだ。


そして、子供が気付いていくプロセスの大前提として、親から無償の愛を受け

ていることが必要だ。何があろうと子を守り抜く、という無分別なまでの絶対

の愛があって初めて、子は親の思いから何かをくみ取る。


愛の無い関係では、それは起きない。


それは会社における上司と部下の関係においても同じかもしれない。


そんなことを僕は母を通じて学ばせてもらった。


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私はこれを読んで、深く心を打たれた。

お母様が亡くなったわずか数日後、葬儀が行われる当日に、こんな風にしっかりと

まっすぐに心の内を言葉にして、発信するなんて、今の私にはできない。

強い、すごい、しか出て来ない。

少なからず自身の経験からも、大切な家族を亡くすほど、残された者に影響を与える出来事

はないと感じている。

しっかりしなさいとか、がんばりなさいとか、何らかのメッセージがあると分かっていて

も、その人が存在しなくなったことの悲しみと喪失感の方が先に立つ。

それを乗り越えられない自分が悔しくて、ムカついたりする。

そして、それは自分の想いばかりが先に立つからだと思う。

でも、小倉氏にはそれがない。

亡くしたことの意味を消化できているというか、

愛をちゃんと受けとって、愛をちゃんと与えていらっしゃる。

自分よりも相手。

人に多くを与えることができる人は、あらゆることのスピードが尋常じゃなく早いのかもし

れない。超個人的なら、失敬。


お母さまの冥福を心よりお祈りいたします。











近況

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昨夜、整体マッサージのお姉さんが飼いはじめたという凶暴な群青色の熱帯魚について、

しこたま話を聞いてから、交差点を渡り自宅に向かう途中、知らない外国人にいきなり手を

繋がれました。

その男性の背丈は190㎝くらいあって、なんかこう筋肉もりもりで、間違いなくブルガリ

の香水をこれでもかいうくらいにつけていて、とにかくすべてがでかい。

彼が猫のプリントTシャツを着ていたことに気をとられていたのもあるけれど、身のこなしが

あまりにも自然すぎてしばらく手を繋いでいることを気づかずにいました。

気づいたら自宅の前にいて、「うちここなんで帰ります」と言ったら、「このまま散歩しま

しょう」と言う。もちろんすぐに帰ったけれど、君の幸福を祈ります的なひと言と、爽やか

な笑顔を受けて、お別れした。いわゆるナンパだったのだろうけど、嫌な感じがまったくし

ない。私の手の平に残ったブルガリの匂いがやや気になった(1時間後もプンプン香った)

が、ある意味好青年でした。




ところで、ブログのトップページ、プロフィールを更新しました。

トップページのバコーンと動く横ショットは、写真家•島隆志氏のHP、informationでもご紹介

頂きましたので、どうぞご覧くださいまし。

制作にご協力いただいた皆さま、この場を借りて再度、御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。




このところ、人魚をテーマにした脚本を書いています。

結婚していた頃、家の中に水槽を置き、そこで自身が魚に扮して泳ぎながら旦那と遊びた

いという秘かな人魚願望を持っていたので、思い入れの深いモチーフです。

とはいえ、今回はどれだけひっくり返しても、私の個人的かつコミカルな事情とは似つかわ

ないとんでもなく美しいお話です。自分でいうなと思いますが、そういうことになっている

ようです。自分が心震えんと、人に感動は届けられないですよね。自己中心的に聞こえるか

もしれませんが、まずは自分がしびれてなんぼやと思います。

その全貌をお知らせできることを祈りつつ、ラストスパート中です。蟄居、蟄居。

イメージをさらにpump it upできたらと、マーメイド通の友人が人魚本を送ってくれました。

冒頭の外国人男性のせいにしちゃあいかんのですが、どうも怪しげな口調になってきたので

気をつけます。

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mermaids nymphs of the sea


しつこいようですが、今、外から外国人の子供の声が聞こえてきました。猫全員が反応して

います。それでは、また!

















ジャングル☆ジャム 第11弾




ポッドキャスト•初のゾロ目は、写真家の島隆志氏をお迎えしました。

「レッグコレクション」「LEGS」「わ美さ美」など、純粋に女性の足だけに焦点を当てた

写真集を発表されてきた島氏。


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フランスの女性ジャーナリスト、アニエス•ジアール氏による〝L'IMAGINAIRE EROTIQUE 

AU JAPON〟(下記)では、日本のエロティック文化を代表するアーティストとして、島氏

の作品が多数紹介されています。

imaginaire_erotique-1.jpg



細く長い足よりも、肉感的で生々しい足。ストッキングに包まれた足より、生の足。

ハイヒールよりも、素足。

島氏の撮る足は艶かしくて色っぽい。

被写体の汗の匂いさえ漂ってくるようで、ゴクリと生唾を飲み込まずにはいられない。

本当に綺麗です。

島氏の写真家としての経緯を交えながら、足についてのこだわりを語って頂きました。

ぜひご拝聴ください。




ところで、先日、地元の同級生が亡くなったという知らせを受けました。

今年1月に第二子を出産した後、4月に大腸がんが発覚し、約1ヶ月の闘病生活を経て

5月3日に亡くなりました。

本当の病名を知っていたのは彼女のご家族たちで、本人は治ることを前提に頑張ってい

たと聞きました。

入院する前には、小学校に上がったばかりの上の子の入学式にも出席したそうです。

生まれてきたばかりの小さな命との引き換えであるかのように、そんなに急いで逝かなくて

はならなかったのは、宿命なのでしょうか。

お母さんの顔もちゃんと分からないまま、お母さんとさよならすることが定めというな

ら、その子はどんな風に受け止めるのか。

傍からあれこれいうのは簡単ですが、考えれば考えるほど、言葉が出てきません。

生誕100年の太宰治氏を偲ぶようにはまだ出来ません。

ただ、彼女の冥福を心よりお祈りします。



昨日、写真家の島隆志氏のスタジオにお邪魔してきました。

当ブログのデザインを一新しようと考えていたところ、パンクな花魁はどうかと思い立ち、

ポッドキャストでお世話になっているDJ URU氏より島氏をご紹介していただきました。

色々無理難題をお願いしたにも関わらず、心よく引き受けて頂き、こんなに素敵な写真が出

来上がりました。



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カメラの前に立つとかちこちになる質なのですが、そのことを察知して下さった島氏の一語

一句、そして何ともいえん和やかな雰囲気に包まれ、食いしばった口元、前のめりな全身も

緩み、瞬く間に撮影は終了しました。


大好きな百合の花をエイリアンに仕立ててくださったのは、ヘア&フェイスデザイナー

の住田隆二氏。代官山のCACHEというサロンにいはります。

着付けをしてくださった阿部さん、WEBデザイナーのニッシー、百合を運んでくれた堀氏は

じめ、撮影にご協力頂いた皆さま、本当に有難うございました。謝謝。

とにかく楽しい一日。皆でモノ作りをする楽しさを改めて実感した一日でした。



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(左:隆二氏、中:私:右:島氏)


近日中、このブログのトップページ、及びプロフィール部分のデザインが変わりますので、

またお知らせしたいと思います。

そして、来週木曜日のポッドキャストは、自他共に認める足フェチの島氏を囲んでの鼎談を

お届けしますのでぜひご拝聴ください。







飼い猫のココ、ヴィヴィ、ドンの3匹は、先日無事、避妊、去勢手術を終えた。

2、3日のエネルギーチャージ期間(この間、別猫のように皆大人しかった)を経て、皆で

仲良く走り廻っている。メスの2匹は、子宮と卵巣を摘出したため、腹の毛を剃った後(自

分でではないけれど)と生々しい手術の跡がある。オスのドンは、立派な睾丸をしていた

が、外側から切ったので、今はしなびた梅干しみたいになっている。(全身真っ黒なので

詳細はよく分からないが)

手術前、放っておくと、性交し出すので、別々の部屋で過ごしてもらっていた。

ところが最近、オスメス解禁にしてから、ドンは2階の寝室だけでなく、1階のリビングや台

所にも行動範囲が広がって、運動不足が解消されているのはいいことなのだけれど、私に対

する対応に異変が起きている。

2階にいるときは、いかついルックスに似合わず、まさに猫なで声ですり寄ってきて、甘える

てくるくせに、1階では、他人のフリをするし、少し動こうものなら、逃げる。たとえば、

椅子を引いた時、脚が床に擦れる音がしただけで、敏感に反応して、どこかに逃げていく。

あなたのために立ったのではないですよ、私だってトイレくらい行きますから。

そんなことを心の中で思っても、彼には通じていないらしい。自意識過剰、神経過敏、極度

のビビリ。

手術から2週間経った今も、その対応は変わらないので、1階と2階で会う人は別人だと

思っているのかもしれない、という結論に至った。あるいは、二重人格。

考えても行動から読み取るほかないので、深くは考えないことにした。



090609_175907.jpgのサムネール画像


こちらは、ご近所の海(かい)くん。3歳。彼も正真正銘のビビリだ。お客さんが来ようも

のなら、写真の後方に映っている籐のお家から出てきやしない。ちなみに陸くんという兄弟

がいてその彼もまた、ビビリである。

それでも頭を撫でると、反発はせず、ミャーともシャーともいわず、ただ垂れ目になって、

困った顔をする。

飼い主さんは、「本当に情けない顔」といって笑うのだけれど、雨上がりに、なかな

か擦れないマッチに眉間に皺を寄せるみたいに、心底嫌な表情をするのでそれがたまらな

い。

ところで、イラストレーターの星養歩見さんのイラストブログが立ち上がりました。

このブログでも一度ご紹介した、ひよこが人間に恋するという4コママンガを綴っておられ

ます。こんな可愛らしいひよこがほんまにいたら、危うく食べてしまうかもしれません。

ぜひご覧くださいまし。




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友人の丸田くん(左から2番目)がキーボードを務めるバンド、ハイロケーションマーケッ

が、テレビ東京のイツザイにて、あだち充氏原作の青春野球アニメ『クロスゲーム』のエ

ンディングを勝ち取るため、新曲タビビトをひっさげ、ワーナーミュージックの新人グルー

プ•スクエアフッドとダウンロードバトルに参戦しております。

ダウンロード数の多い方が純粋に勝ちというゲームです。

イツザイのホームページからチェックできるので、ぜひ聴いてみてください。ええ曲です。

このバンド、ハイロケは、イツザイの番組内で結成され、昨年デビューしたばかりです。

デビュー前には、デビュー予定曲の着うたが10万件ダウンロード突破しなければ白紙とい

う過酷な試練を、19万8千1件という数でクリアしました。

今回も厳しい土俵に立たされているようですが、ぜひあなたの温かき1クリックを!

(同じくイツザイのホームページから無料ダウンロードできます)

よろしくお願い申しあげます。お辞儀。



















偉大な力

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友人宅にて。ルイ•ヴィトンのフェイクレザー上にペタペタ貼られた切り絵。

友人のそのまた友人の小学校1年生になる娘が、故•忌野清志郎氏のライブ映像を傍目にダン

シングしつつ、即興で創り上げたという力作。

写真では少し分かりにくいかもしれないのですが、右下の辺りにある黄色の小さな物体はう

さぎです。大きさの違う目がしっかりついてます。上部の左右には、お月様と太陽が対極し

ているもよう。

そしてこちらは生後35日の280グラムの子猫。片方の手のひらに収まるサイズです。

授乳期を経て、いっちょまえに毛繕いもしておりました。



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時間も忘れてこっちが遊んでもらいました。もう憎い憎い。もっと遊んで欲しい。

子供も子猫の子とつくものはなんでこんなにグッとくるんでしょう。

大きな茶色いキャンバスに切り絵をしている娘ちゃん。その創作現場を記録した動画を見せ

てもらったのですが、80'Sチックな踊りを心赴くままにかましながらも、カメラに向け

てアティチュード。どこで覚えたの?DNAレベルの話?

人に見られるという意識を会得している。

ミニスカートをひらひらさせて、思いつくままペタペタ貼っていく。しかも、父氏がアシス

タントと化していて、工作用の糊を色とりどりの折り紙に塗っては渡し、渡しては彼女の姿

を見守る。傍から見ているこちらでさえもうメロメロなのだから、お父さんはえらいこっ

ちゃどころやないでしょう。エレクトリックな刺激に感電するのではないでしょうか。


子猫はそこいらじゅうを這いつくばって、甘えて、寝転んで、嫌がって、くしゃみして、好

き勝手もいいとこでした。作りもんみたいにちっこいのに、ちゃんと生温かくて主張もしよ

る。当たり前ですが、当たり前のことに感動しました。

生きてる。

大人が本能などというと、それを正当化するためになにかと裏付けが必要で、それはもう彼

女たちの前では取り繕ってることと一緒で、無意味なものであり、感服です。



ヤーヤーヤーズの新譜、ゼロより。


揺さぶってよ、太陽に続く梯子のように

イカれた奴が追われて逃げてるみたいな気分にさせてよ

分かるでしょ 私は自分を見失うほど舞い上がっていない


あなたは虫けら同然の存在

名前は?

なんて誰も訊いちゃくれない 周りが自分をどこに向かわせたがっているのか

確かめといたほうがいいわ

図星を狙ってみるの 教わらなくても分かるようになる

愛という罪を犯したのか 分かるようになる

あなたは高みに昇っていけるのかしら?


ああ美しき無垢よ。







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主人公•代助の生き方が、当初の読者には多大な反響をもたらしたという夏目漱石氏の三部作

のひとつ、それから。

30歳の健全な男子が、親から生活の面倒を見てもらっていながら、高等遊民として、ああ

でもないこうでもないと社会に対するうやむやを抱えつつ、あげくの果てに親友の奥さんと

との不倫に踏みきり、はじめて職を得ようとする話。

勇気がなかった、勇気がなかったと、ことあるごとに所々で連発されるこの言葉に、いつに

なったら代助は勇気を持つことができるのかと思いつつ、ページをめくりつづけると、

電車に揺られながら、赤い様々がぐるぐる回るところで、何やら自分の中だけで完結してし

まった、こちらからするとしこりが残ったような、情熱にほだされて終わる。

代助にとって、好きな女、しかも病弱でいつ命が絶えるか分からないようなきりきり舞いの

相手を自分が面倒を見ていかなくてはならない。親からの仕送りも当然なくなり、兄弟から

も絶縁され、頼るところがなくなってはじめて、社会に出て働こうという決意を固めるのだ

けれど、大袈裟で滑稽に感じた。だって、そもそも動機が不純。

しかも、相手の女性も、死ぬまであなたについていきますと急に覚悟を決めているのもおか

しかった。

時代?そういう世界?ちょっと謎が残る作品です。

代助が、頭の良い人だと何度も説明があるけれど、どこにもその良さが感じられないところ

も説得力がなかった。なんて言ったら怒られますね。ほんまにすみません、漱石さん。

けれども、この作品は、白樺派の志賀直哉氏をはじめ、武者小路実篤氏に絶賛されたそうで

す。地でボンボンを行く人たちだから、代助の気持ちに共感できたのでしょうか。

実在の人物だとしたら、間違いなく「はよ働きいよ」と助言するでしょう。


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みんながふられる小説、角田光代氏のくまちゃん。

女、男、女と1章ごとの主人公が、皆前に登場した誰かと繋がっているという構成。

女の前から突然姿をくらまして消えるという、狡い形で振った男が、鼻の下についたビール

の泡を寄り目になってペロッと舐める女に惚れたり、元パンクバンドのボーカル

だった男が、スナックで働きながら芝居をやってる女にそそのかされたり。

女が男を追いかける場合もある。

主人公それぞれの生活の臭いが嗅ぎとれそうなくらい、描写が細かくて、知り合いのように

身近に感じられるのは、いつもの通り角田マジック。感服します。

ロック母や対岸の彼女よりも、ずっと優しい感じがする小説なのに、読後、残酷感が拭えな

いのは、みんなが振られるからか。タイトルともうらはらな感じに泣けました。

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「こうであったかもしれない過去」が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、

「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。



村上春樹氏は、読みはじめたら止まらなくなるので、購入してから、目のつくところに置い

ておき、表紙だけチラ見しつつ、1週間温めてから、ようやく昨日読みはじめました。

文字だけでこんなにゾクゾクさせてくれるのは、もうすごいとしかいいようがありません。

まだ、4月のはじめあたりをうろちょろしていますが、両手放しで引き込まれたいと思いま

す。


お知らせが遅くなりましたが、今週と来週のポッドキャストはお休みです。

近日、写真家の島隆志氏をゲストにお迎えして、お届けしますので乞うご期待あれ。