どこで覚えてきたのでしょうか。
最近、猫のココが、毎朝、たぶん、7時半〜8時くらいになると、肉球で頬をペタペタ叩い
てくるようになりました。
布団を被って寝ているフリをすると、頭の周りをグルグル歩き出し、鳴き声がどんどん大き
くなっていく。目だけチラと出して見ると、枕元に、お行儀よく座り凝視している。しばら
くすると、どこからともなく、他2匹、ヴィヴィとドンがやってきて、遠巻きにココと私の
様子を窺いながら、こちらに熱い視線を送ってくる。つまり、これは、「早く起きてごはん
ちょうだいよ」というアピールで、小さい頃に比べると、随分、かしこくなったものだなあ
、やれやれと思いながら、重い腰を上げる。台所に降りていくと、全員(というのも大
袈裟だけど)が、ダダダダダ、ダッシュ。キャットフードの袋を振ってみせると、壁の角に
すり寄って、眩しそうに目を細める。その様子があまりに可愛いので、少しの間、3つ並ん
だ空っぽの器の前で、しらんぷりをしてやる。すると、みな、落ち着かなくなって鳴きまく
る。こんな感じで、我が家の朝ははじまり、あとは、1日中、好きなだけ眠って、遊んで、
甘えて。ああ、あなたたちは本当に陽気でいいわねと思っていたけれど、「ロング•グッドバ
イ」のマーロウの猫とか、「グーグーだって猫である」のサバとか、「吾輩は猫である」の
猫たちをみていると、彼女たちはそしらぬフリして、こちらの行動を見ているようで、
ドキッとしますし、することがあります。
言葉がない分、目に表情が出るので、(飼い主の贔屓目かもしれませんが)喜怒哀楽はかな
りはっきり分かります。ああ、私がトイレを掃除していないから怒ってるのだなとか、遊び
たいのに玩具を隠したから、無視してくるのだなとか。こういう時は、たいてい目がつり上
がっています。お風呂に入れる時と爪を切る時は、もっとひどくて、「こいつ、ほんまに
うっとうしい。離してよ、もう」と瞬きを何度もして、顔を歪ませます。でも、かつお節を
あげる時は、目を大きく見開いてクルクルしますし、皆、その後の対応がかなりいいです。
大好きオーラを出すわけです。うとうとしている時に体を撫でてやると、ココは、リラック
スしすぎて白目になるほどです。絵的には少しこわいですが、人間と同じですよね。
逆に、普段の私の行いもちゃんと見ているのだと思います。この子たちが、人間だったらど
んな感じだろうとよく想像するのですが、実際、人間になって言葉を交わすことがあろうも
のなら、こちらが赤面ものでしょう。独り言や自作の替え歌、体操。それだけじゃないです
が、パーソナルな部分を一番よくみているだろうから。ああ、恥ずかし。共存していること
を肝に銘じて、生活態度を改めなくちゃだな。


