写真は、<大扇 洛中洛外 祇園祭図>。
この小さい画面ではやや分かりにくいかもしれませんが、大きいったらありゃしません。
全国伝統的工芸品センターで開催されている展示品のひとつで、全面に箔押しの迫力ある一
作。室町時代の本金箔押の技法を使って制作されているそうです。
他にも、楠で造られた獅子の兜、紫式部を再現した置物、陶器、家具、着物など、すべて
誰かの手によってゼロから生み出された産物が展示されています。
お話を伺うまで全く知らずにいたのですが、「伝承」とは、時代が変わろうと、ある一定の
型にはまったものを如何に高いクオリティで創れるかどうかを重視していることを指し、
「伝統」は、時の移り変わりと共に改良•改善され、受け継がれていくものを指すという違い
があるのだそうです。
この週末、もうひとつ、手作りを越えた美•作品に友人の結婚式で出会いました。
新郎なる友が、嫁さんのために作ったウェデングドレスです。
「ドレスとタキシード、作ってるねん」「準備って大変やね」「親しい人だけ呼んで、ほん
まひっそりと、ね」とは聞いていましたが、初っぱなから裏切られました。
屋外での挙式にでっかいリムジンで乗りつけるという吃驚の演出で登場。
会釈しまくりながら照れ笑いという低姿勢は普段通りでしたが、ほえぇぇぇ!!
おかげで、鼻水も微熱もすっ飛びました。やるなぁ、おい。
お父様のエスコートで現れた真っ白なドレスを着た新婦。ながい、ながいテイル。
ゆっくり一歩ずつ歩くたびに上品に、でも、ちょっとだけ揺れる腰のディテール。
これ、全部作ったんよね?
丹念に構造されて、幾重にも重なった生地が、動く度に笑ってるみたいにみえて、本当に綺
麗でした。
(全貌をお見せできず残念ですが)後ろ姿を一枚。
人の手の温もりを直に感じられた週末でした。
ほんに、おめでとうございます!


