窓から見えるのは、高層ビルの天辺で点滅する赤い電気たち。
橙の明かりがまだらに光り、気分はクリスマス。
いつしか似たような光景をあるビルの屋上で見た時は、そのまま、コンクリートの地べたに
寝転んで、切なさに圧倒され、墨みたいな黒い空に吸い込まれそうになりましたが、
今夜は、ジョアン•ジルベルトを聞きながら、ポカポカと暖かい空間で、位置をどうにも変え
ることの出来ない『避難器具、スローダン125使用法』という文字とにらめっこしながら書い
ています。
便利なのはいいことですが、近場にコンビニが隣接していて、緑×青 or 赤×緑、どっちを選ぶ
べきかが、このところ毎晩の課題。
さっきは前者を選んだのですが、ゴミ箱あるでしょ、店の前に。
そこでハッとして、立ち止まりました。
『カン•ビン』表示の丸い入口がふたつあるでっかいゴミ箱に片足をのっけて、タバコ吹かし
てる男の人がいまして、かなり体が柔らかいとみえて、酔ってたのかな、その人。上げた足
ともう一方の直立した足との角度が、みごとなまでの綺麗な扇形を描いていて。
立ち止りその空間をじーっとみていたら、バツが悪そうに足を地面に降ろしはじめました。
やってらんねぇよとやさぐれてたの?それともストレッチ?
ビシッときめた凛々しいスーツ姿だっただけに、気になるのよね。


