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2010年2月アーカイブ
写真:島隆志 言葉:岸由利子
友人のJazzライブがあります。
3/12(金)@Jazz Club DJANGO(千駄木駅)
木下博人(pf)
蛭子健太郎(b)
竹下宗雄(ds)
ピアノの木下氏は、リリー•フランキー氏を彷彿させるダンディな紳士。
bassは10年ほどLAで活動していた本格派、drumsは木下氏の20年来の後輩プロ•ドラマー。
大人の夜を堪能したい方はぜひに。
晴れたと思ったら、また雨。濡れた歩道を窓から眺めるのが好きですが、こうもお天道様の
気分がころころ変わると、寝つきがわるく、夢ばかりみる浅い眠りの毎日。パリス•ヒルトン
とテレビを見たり、松浦理英子さんに電話をして原稿を音読したり、パリス•ヒルトンの家に
松浦理英子さんをお連れして、キッチンで合流したり。夜中じゅう、頭の中では色んなドラ
マが(自作自演の)上映されていて、起きてからしばらくの間、出会った人の温度が残って
いたりします。岸由利子、特技は妄想。
フォーマンス、最高でした。ボーカルのサイモン•ル•ボン。私の脳みそに記憶されている姿形
の2倍ほどの広さと厚みになっていたのには少々驚きましたが、真っ白なシャツにブラック
スーツと衰えを知らぬ美声にしっびれました。お客さんの半数以上、いや、もしかすると8割
ほどが外国人だったからか、異国へトリップしたようなやたらと解放的な気分になり、帰
路、知らない中年男性と目が合い、馴れ馴れしいまでの微笑みを返し、八の字歩きで自宅ま
で歩きついたのでありました。
写真:島隆志 言葉:岸由利子
同じ意味なのに、SNOW WHITEを日本語に訳すと、白雪姫と雪白姫のふたつがあるのはなぜ
なのでしょうか。ウォルト•ディズニーとドナルド•バーセルミのちがい、七人の小人と恋人の
ちがいもあるでしょうけど、白と雪が反対になるだけで全く別物が頭に浮かぶので、すごく
気になります。読む側としては、その一語で一生のイメージが決まるので、何か深い意味が
あるなら、翻訳した人にぜひとも尋ねたいと思います。
ところで、今回から、島氏との写真&言葉の創作方法を変えました。
これまでは、彼から送られてくる写真を私が受けて、言葉を連ねてきたのですが、これか
らは、写真を見ずに言葉を書き、同時にあらかじめ写真を決めておく、それらを組み
合わせるという計画なしの実験的なやり方です。彼の言葉を借りると、今までがキャッチ
ボールなら次からはじゃんけんに近い手法。出したらそこで決まりなわけです。
もちろん、言葉を入れ込み、写真を最終的に加工するという過程があるので、後だしのズル
もできます。けれど、それはあえてやらずに、その日の双方の気分のようなものを大切に
偶然から生まれる物づくりを楽しんでみようということになりました。
早速、書いてみたら、なんと、奇遇にも「夕日」のフィーリングだったようで、作り込んで
ないのに、ばっちり合っていました。ほんま驚きです。
てんで外れることもあるかもしれませんが、その突発性というか、瞬間的な芸の成す面白さ
を赴くままに追求していくのも真新しいと思うのです。
それと、私はこのシリーズを通して、見る人に委ねる「余白」を大切にしたい。
短い言葉と写真から、想像できることは無限にあるので、見た先は好き勝手にやっていただ
きたいというか、平々凡々な日常に犯されがちな脳みそに、ビリッと電気が走るような
起爆剤になれればと。
それでは、また!
写真:島隆志 言葉:岸由利子
写真:島隆志 言葉:岸由利子
これは本当に嘘じゃなくて、1ヶ月も前に花屋で買った百合の花が、3週間目に1輪咲き、
それから3日後、4日後にようやくすべてが開いたのです。花瓶の水もあまり減らなくて
それ以外の栄養分も摂ってないのに、いやもう摩訶不思議。いい匂いをプンプンさせて咲い
ております。緑から黄色に変色した葉をちぎって捨てた時に、いけないことをした気分にな
りました。まだ、いけるのにもう放るの。でも仕方がありません。ごめんよう。
花を枯らしてしまうことは多々あっても、こんなに咲き待ちしたことはありません。成長緩
めの花かいな。しっかし、ただそこに存在している花は君臨していて、それだけで美しい。
あなたみたいになりたいわって憧れてしまいます。
これは、まんま憧れの誰かを想うことと似ているように思います。どんどん時間が経ってい
くごとに、増々色濃く刻印されて、その人の魅力が増幅していくような。はかなく届かない
想いが募って積もる。雪の降る夜だからセンチメンタルじゃ。


