同じ意味なのに、SNOW WHITEを日本語に訳すと、白雪姫と雪白姫のふたつがあるのはなぜ
なのでしょうか。ウォルト•ディズニーとドナルド•バーセルミのちがい、七人の小人と恋人の
ちがいもあるでしょうけど、白と雪が反対になるだけで全く別物が頭に浮かぶので、すごく
気になります。読む側としては、その一語で一生のイメージが決まるので、何か深い意味が
あるなら、翻訳した人にぜひとも尋ねたいと思います。
ところで、今回から、島氏との写真&言葉の創作方法を変えました。
これまでは、彼から送られてくる写真を私が受けて、言葉を連ねてきたのですが、これか
らは、写真を見ずに言葉を書き、同時にあらかじめ写真を決めておく、それらを組み
合わせるという計画なしの実験的なやり方です。彼の言葉を借りると、今までがキャッチ
ボールなら次からはじゃんけんに近い手法。出したらそこで決まりなわけです。
もちろん、言葉を入れ込み、写真を最終的に加工するという過程があるので、後だしのズル
もできます。けれど、それはあえてやらずに、その日の双方の気分のようなものを大切に
偶然から生まれる物づくりを楽しんでみようということになりました。
早速、書いてみたら、なんと、奇遇にも「夕日」のフィーリングだったようで、作り込んで
ないのに、ばっちり合っていました。ほんま驚きです。
てんで外れることもあるかもしれませんが、その突発性というか、瞬間的な芸の成す面白さ
を赴くままに追求していくのも真新しいと思うのです。
それと、私はこのシリーズを通して、見る人に委ねる「余白」を大切にしたい。
短い言葉と写真から、想像できることは無限にあるので、見た先は好き勝手にやっていただ
きたいというか、平々凡々な日常に犯されがちな脳みそに、ビリッと電気が走るような
起爆剤になれればと。
それでは、また!
写真:島隆志 言葉:岸由利子


