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2010年4月アーカイブ
この国で女であるということをおぼろげに考えながら、(自分で決めた)休憩時間に、
島崎今日子氏の「この国で女であるということ」を読んだのですが、とってもいいです。
桃井かおりさん、山本文緒さん、田辺聖子さん、天海祐希さんなど、AERAの現代の肖像20
本から成っているのですが、各方の鼻息が聞こえてきそうなほど、身近に感じられました。
本は生き物、というか、島崎今日子氏の文章は生命力に溢れています。
平面なのに、立体的。そこに描かれている女性たちが、キラッキラして惹き込まれるんで
す。
なかでも、林真理子さんのエピソードがすごい。
『粘り強く努力する。それが望んだものを手に入れるコツ』
『ぐうだらな父と作家志望だった母。仕事を持つと決めた』
『31歳で直木賞を取った。「後悔させません」と挨拶 勝ち気は作られるものだ』
『今でも私ばっかり損してると思う。でも、だから小説が書ける』
ものすごい偏見かもしれませんが、ここまで直で言ってしまうと、男性は引くと思います。
現に、ベストセラーを出しても、世間から相当な言われ様で、バッシングを受けていました
よね。でも、周りが何といおうと、林さん本人は、自分の目指すところに向かって、
ただひたすら、必死で努力して、闘っている。それが島崎氏の文面から滲みでています。
機会があれば、読んでみて下さい。全編とおして、パワーをもらえる本です。
写真:島隆志 言葉:岸由利子
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写真:島隆志 言葉:岸由利子
今朝、鏡をみたら、左の頬にシューッと垂直にまっすぐ、ちょうど鼻と並行にきずがついて
いました。うっすら血さえが滲んでるし。
なんや、これ。
そういえば、色んなきず痕が体の所々にあります。
ある時。
左の肘裏を蜂に刺されて(隣の家の木に巣があった)掻きむしったらできた
直径1センチほどのケロイド状化したきず。
窓を開ければ蜂が入ってくるという環境に慣れていたこともあり、蜂が危険だという意識
もなく、テーブルの明かりにやってくる奴らをライターの火でおどかしてみたところ、プ
スッとやられました。
その時。
素面でも、長すぎて、自分で踏んでこけそうになるスカート着用時、酒に酔い、地面に突っ
伏してできた肩のきず。これも変色。
顔のそう、あごら辺もズズズといっしょに剥けて、けっこうひどかったのに、ガーゼ、消
毒、ガーゼ、消毒を繰り返したら、治癒力というのか、その傷だけきれいに消えたのです。
そしてまたある時。
片尻に、粉瘤という、皮膚良性腫瘍の一種が出来ていることにまったく気づかず、「なんか
痛いな、おい、熱くなってきたで」と思っていたら、あれよという間に三色だんご(も
ちろん1個)くらいのサイズに膨れ上がり、心臓みたいにバクバクし出す。びっこで病院
へ。
〝くり抜き法〟という施術を受けた後(麻酔なし)にできた、ストローの口を皮膚に押しあ
てたような丸い傷。
ここまで振り返って、事の発端はすべて己の不注意および監督不行き届きだと気づいてしま
いました。ああ。顔のきず。あああ。これもまたその類いなのでしょう。
気をつけたいです、本当に。
写真:島隆志 言葉:岸由利子
をしています。雨は止みました。ホッとします。
合作ながら、この写真、妙にエロティックでとても気に入っています。光の加減とかもあ
るのだろうけど、白い脚。ローヒールで膝丈のスカート、新しい鞄という組み合わせ。
初々しいいやらしさに、視線がからみつきます。
そういえば、今日、とある交差点で信号待ちしている時、向かいにいたOLさんがなぜか自転
車に股がっていて、黒いタイトスカートで片足地面、片足ペダルに視線は空だったのです
が、パンツが見えそうで見えない無防備な感じにハラハラしました。そして信号が青に変
わった時。すれちがいざま、こりゃ、もう好奇心ですね。中腰になって中身を覗こうとした
自分がいました。もう!
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写真:島隆志 言葉:岸由利子
晴れてたかと思えば、また雨。あっという間に桜も散って、やあやあ夏が来るかと思いき
や、暖房入れたり消したり。変な天気だもんですね。
「袖」嫌いの身としては、(洋服作ってたくせにあれですが、特に半袖を着用するのがだめ
なので、裁ちばさみですべてカットオフ)ノースリーブで闊歩できる気候が待ち遠しい。
黙々と仕事した平穏な一日。昼、インドカレーを食べる。近所の友人と車道越しに出会い立
ち話。バタイユのマダム•エドワルダと目玉の話を読む。そばには、辞書の隣で置物みたく
なってる三毛猫がおります。
話はまったくすっ飛びますが、アイスランドの火山噴火で航空網がえらいことになっていま
すね。成田空港で足止め食らっている旅行者の方たちの気持ち、ちょっとだけですが分かり
ます。
今現在もなお、空港に居る彼らよりは全然短いし、シチュエーションがあまりにも違うのだ
けれど、かくいう私も、ロンドンのヒースロー空港で約一日、過ごしたことがあります。
遥か十年ほど前(と言って、もうそんなになるかと即愕然)、シリアンアラブエアラインと
いう、ものすごく馴染みのうすい航空会社の飛行機に乗り、ロンドンから北インドに一ヶ月
ほど、一人旅に出かけました。その帰路(インド→ロンドン)、私の乗る予定だった便が
オーバーブッキングだったらしく、デリーのインディラ•ガンディ空港から、同じ便が急遽二
機用意されることに。
この時点ですでにチェックインは済ませているし、席のチケット(あれは何というのだっ
け、ボーディングパス?)もあるのに、それらがすべて回収された時からおかしいとは思っ
ていましたが、「とにかくどちらか好きな方の飛行機に乗って下さい!!」と空港の人が叫
び、早い者勝ちみたく、乗客たちが飛行機めがけて走り込んだ後からが本番でした。
「体」はロンドンには着いたものの、「荷物」がない。
これは罰ゲームだと思いました。つまり、私の乗った飛行機の大分あとに飛んだ便に、土と
汗まみれのバックパックが乗っていたわけです。
財布の中には、自宅までの電車賃しか残っておらず、茫然。
もうこのまま帰ろうかとも一瞬思ったけれど、すべてがあやふやで不透明。ヒースロー空港
の人に聞いても、到着時間もアバウト。この場を離れてはならない気がしました。さらにい
うと、五百枚〜千枚近く撮った写真のフィルムの束とカメラや日記も入っていたので、とど
まることに。
腹が減ってしゃあなくなって、それなのに眠気も襲ってくれず、気が狂いそうに時間を持て
余していた朝方、清掃係のイギリス人のおっちゃんが、うなだれている私に話しかけてく
れ、なんとファンタを奢ってくれたのです。おねえちゃん、飲みいや、と。
橙の砂糖水。業務用掃除機の騒音。おっちゃんの黒い手。忘れません。
それから数時間後、荷物は無事到着し、家に帰ることができましたが、一日近く、空港にい
続けるのは、ストレスと不安の連続。おっちゃんの背中からまじで後光が射していました。
数日といえど数日。飛ぶべき日に飛ばなければ、明日はどうなるんだろうって思いで胸は
いっぱいではないでしょうか。天災がもたらした偶然とはいえ、大変な状況やと思います。
予期せぬハプニングを乗り越えようと、むしろ、今、まさに予想外の日本での滞在時間を堪
能しようとされている方々にエールを送りたいと思います。
空模様は徐々に快方に向かっているようです。
写真:島隆志 言葉:岸由利子
やんれぇ。ハイヒールが猫にかじられております。
かじってるかと思たら、雄の子がそれに頬擦りして戯れ出した。んでもって、それを見てい
る雌二匹。ツツツ。キーボード叩いて、ふと振り向いたら、雄の子、全身黒すぎて見えへん
けど、かかとはもうええみたいで、コルクのうえでへたってる。雌の子解散。
朝掻き、昼掻き、夜はどないよ。


