昨今のニュースでお腹一杯の鳩山さんの顔写真掲載ぺージを申し訳ないがすっ飛ばし、
劇団ひとり、宮藤官九郎のコラムにニャハハ。めくり、めくっていると、日本橋〜、とアナ
ウンスの声がして、慌てて乗り換え下車。てくてくいくと、ラッシュアワー時にひと際目
立つひとりの男子を発見。ワイドパンツの学ランに重たそうな銀色のアタッシュケース。
思考停止。髪型はむろんリーゼント。みたところ、男子はかなりお急ぎのようであり、引き
止める理由もなければ、ただただ、茫然と背中を見送りつつ、一体高校生なのか、それに
しては大人っぽいぞ、応援団なのか、私服なのか。考えていたら、次に乗るべく電車の扉が
閉まりかけたので、急いで乗り込む。
再び、文春を手に取ると、ドリュー•バリモア監督デビューのお知らせが。作品タイトルは、
「ローラーガールズ•ダイアリー」。母親を喜ばせるために美人コンテスト周りをしている女
子高生が、ローラーゲームに生き甲斐を見いだすというドラマらしい。
彼女のプロデュース作、「そんな彼なら捨てちゃえば?」は、5人のヒロインたちが、最高
のパートナーを求めて、恋愛に奮闘する話だった。葛藤あり、涙ありの後、ありきたりの
ハッピーエンディングかと思いきや、皆がみな、理想の男を手に入れるわけではなく、意外
で面白いなと思った。
「ハリウッドは美人コンテストみたいなもの。容姿も言動も、周りから期待される一定の基
準がある世界。物心ついた頃からそこで生きてきたけれど、結局は自分のいいと思うことを
やるべき」だと彼女は言い、その思いを新作の主人公に投影させているようだ。
ドラッグに酒に、激太り...。彼女については、どちらかというと、破天荒なイメージが強
かったけれど、やるなぁ、新境地やね、なんて感心していたら、神楽坂〜の声。しまっ
た!学ラン男に気を取られたせいか、行き先とはまったく反対の方向を進んでいた。今月は
まだお初だけど、もういい加減、電車くらいちゃんと乗りたいと心の中でぶつくさ言いなが
ら、ホームに降りたのだった。


