しまい、なかなかタイトルが覚えられません。「わすれなぐさの香水よ、お気に召して、こ
の匂い...」と書かれた帯にさえ酔いしれて、読みかけのままサラダなんぞを作っていても、
先が気になって、茹でかけのマカロニが煮えるのをはために、ページをめくったり
するのに、ひと眠りすれば、クレマチスに変換されているのです。maybe 脳内ロットン!
ところで今日、近所のお寺に出かけたら、いつものミャーコがいました。ミャーコとは
勝手につけている名前ですが、お寺の通り沿いにある数珠屋の前にいる猫です。ミャーコ
と初めて逢った時、ひどく痩せていて、額の引っ掻き傷からは膿みが出て、鼻も垂らしてい
るので、病気なのかと心配しました。ああ、野良猫かなと思い、こっそりえさをあげたりし
て、見かける度に遊んでいました。私のことを覚えてくれたらしく、しゃがんで目線を合わ
せてミャーコと呼ぶと、ひざの上に前足を置き、すり寄ってきてくれます。
が、しかし、半年経った今も、額の膿みと鼻垂れは変わっておらず、なんとも痛々しいので
す。一度は家に連れて帰ろうかとも考えましたが、どうやら最近、誰かに飼われ出したよ
うで、「ハナ」とマジックで書かれた赤い首輪をつけて幸せそう。
左にイヤフォンをつけたままミャーコを撫でていると、外した方からカチャカチャいう音が
漏れていて、ミャーコがそれに興味を示したので、耳元に近づけてやるとドン引きしてしま
いました。細い目を見開いてギロとにらまれました。ちょっと音が大きかったのかな...。そ
れとも曲が好みじゃなかったか。今までになくちょっと生意気な態度のミャーコでしたが、
安全に暮らせているなら良かったと胸を撫で下ろした午後。飼い主さん、どうか病気は治し
てあげて。あれは痛いよ!


