いややあ。こわいわ。知らぬ間にごく身近でちょっとした事件が起きていたようです。
のが全くありません。それが気楽で選んだということもあるのだけれど...。
唯一、写真家の島氏との共作で公開した詩に登場した中華料理店は、実はうちのビルの1階
であり、そのまんま実生活からの生々しい描写そのものだったのですが、今日、偶然にも店
主の嫁ことママさんに出くわしたら開口一番、「キノウネドロボウハイラレチャッタヨ。イ
マケイサツ二トドケタノ!」とチャイナ訛りの日本語で興奮気味のご報告を受けました。そ
の店の出入り口付近に上階へと昇るエレベーターがあって、横にテクテク上り下りできる階
段があるのですが、下界で起きてることなんてかすりもしないので分りません。けっこうな
額のお金を取られてしまったようで、ママはすごく残念がっていたけれど、盗人が入ったと
いう店内の、大通りとは逆側の窓の詳細をドラマの検証みたくみせられた時、開けっ放しで
出てきた我が家の窓によじのぼる見知らぬ男が見えたようでゾゾッとしましたが、まあ別に
取られるもんは何もない。加えて「ヨンカイハダイジョウブダヨ。ソンナニウエマデアガレ
ナイヨ!」の一言にホッと胸を撫でて、ママさんの炸裂トークに耳を傾けていると、またも
や衝撃の発言。3階、つまり、うちのすぐ下の「結婚前提で同棲しています」と公言してい
たカップルがもめたそうで、本日きれいさっぱり引っ越しされました。ママさんに聞いてな
ければ、私にとっては、無論、突然のことでした。なぜご近所付き合いがないのにそんなこ
とを知っているかといえば、引っ越しした当時、菓子折り持って挨拶に行くと、「婚約者と
暮らしています」と、女性の方が満面の笑顔で言っていたからです。それは不動産の人から
聞いていたとおりだったのですが、実ることを大前提としすぎた恋の終焉は、あっけなく、
残虐なまでにそそくさと過ぎ去るもので、引っ越し屋の車を窓越しに見つつ、少し悲しくな
りました。
とかなんとかいって、私自身、同棲でうまくいったことがないので説得力ゼロではあります
が。お互いの呼称にべったり執着して一緒にいるよりも、離れた方がよほど幸せなことも
あるのだと最近は思いはじめています。
でも、個人的には、実はちょっとホッとしていたりして。夜中の足音やちょっとした臭い
(チャイナのママ曰くゴキブリホイホイを炊いたたけで、喉が苦しいともめたそう)で
ピリピリしてるとかなわんです。敏感が過敏を越えておかしな方向にいって、苦情と
かに発展するんじゃないかな。それより己の大切な男を気づかってと思います。
熱中症になったり、写経に出かけたりと初経験の多いこの夏。
チャヌク監督)を観て、さらに熱く、赤色に染まっていました。


